福利厚生制度は人材確保や離職率の軽減、企業のイメージアップなどさまざまな目的で導入する企業が増えています。
従業員の満足度を上げるためにはどのような福利厚生を導入すればいいのか、悩んでいる経営者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では以下の内容について分かりやすく解説しています。
- 福利厚生のメリット・デメリット
- 福利厚生を導入するための方法
- 福利厚生人気ランキング3選
競争が激しいビジネス環境の中で業績をUPさせるためには、従業員の満足度を向上させることが必要です。
ぜひ最後まで読んでいただき、従業員の満足度を上げるための福利厚生導入の参考にしてください。
目次
福利厚生とは
福利厚生制度とは、企業が従業員やその家族の健康や生活を向上させるために実施する施策・取り組みの総称です。
福利厚生のサービスは家賃手当や特別休暇、ヘルスケアサポート、フィットネスジムの利用など、企業ごとにさまざまな制度を導入しています。
福利厚生を導入することで業績を上げている企業も多く、新卒で就職活動する学生は給与だけでなく、福利厚生の充実度に注目する人が増えています。
今後は充実した福利厚生の導入が、優秀な人材を確保するためのポイントになるでしょう。
福利厚生の種類について
福利厚生は、「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2つに分類されます。
それぞれの違いを理解しましょう。
法定福利厚生
法定福利厚生は法律で定められた福利厚生のことで、企業に実施が義務づけられており従業員を雇用している企業は必ず導入しなければいけません。
法定福利厚生の6つの分類
- 健康保険
- 介護保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険
- 労災保険
- 子ども・子育て拠出金
法定福利厚生は費用の一部または全額を企業が負担し、負担割合は選択する福利厚生によって異なります。
従業員は企業に就職すると加入が必須になり、雇用保険と労災保険は「労働保険」、それ以外は「社会保険」に分類されます。
法定外福利厚生
法定外福利厚生とは企業が任意で導入する福利厚生のことで、法律で義務化されたものではなく各企業が自由に選択することが可能です。
代表的な7つの法定外福利厚生の分類
- 通勤・住宅
- 健康・医療
- 育児・介護
- 慶弔・災害
- 自己啓発関連
- 文化・体育・レクリエーション関連
- 財産形成関連
充実した福利厚生サービスは他社との差別化に繋がり、従業員の満足度を高めることが可能です。
魅力のある福利厚生を導入できれば、採用活動も有利に進められるでしょう。
福利厚生を導入するメリット
福利厚生を充実させることで、企業に多くのメリットをもたらします。考えられるメリットは2つです。
- 従業員の満足度向上
- 生産性の向上
従業員の満足度が高い福利厚生を導入できれば、企業の業績アップにも繋がるでしょう。
従業員の満足度向上
従業員の満足度の高い福利厚生を導入すれば、快適に働ける空間で業務に集中でき、良いアイデアが生まれます。
ゲームの企画・開発・運営を手がける株式会社Cygamesでは「健康サポート制度」として、インフルエンザワクチン接種を社内で受ける機会を設けており、社内のリラクゼーションルームで整体を無料で受けることが可能です。
福利厚生で働く従業員の健康面をサポートし、従業員の満足度をあげています。
会社に対する満足度が高い従業員は、仕事において自身の能力を発揮するでしょう。
生産性の向上
従業員の満足度が高ければ主体的に働くようになり、生産性の向上につながります。
主体的に働く従業員が多い組織は、コミュニケーションも活性化しやすく、効果的な連携による質の高いアウトプットも見込めるでしょう。
一方で適切な従業員サービスを提供せず心身共に疲弊しやすい職場では、高い生産性は見込めません。
従業員が日々の業務を高いレベルで遂行するには心身の健康維持が必須であり、そのためには満足度の高い福利厚生の導入が効果的です。
福利厚生を導入するデメリット
福利厚生には多くのメリットがある一方で、注意すべきポイントが2つあります。
- 費用がかかる
- 管理の手間がかかる
導入前に知っておくべきデメリットについて把握しておきましょう。
費用がかかる
従業員にとって魅力的な福利厚生を導入するには費用がかかります。
どのような福利厚生を選択するかによって変わりますが、新たな制度を採用すれば導入・運用コストがかさみます。
福利厚生制度を導入する際はコストがかかるため、資金に余裕のない企業は充実した福利厚生を用意することは難しいでしょう。
福利厚生を導入する際はメリットだけでなく、節税効果や費用対効果についても慎重に検討することをおすすめします。
管理の手間がかかる
福利厚生を導入すれば人事部や総務部が運営することになるため、管理に手間がかかります。
福利厚生は制度によって処理方法が異なりますが、申し込み書の処理や業務備品の承認処理、利用後の処理など作業は膨大です。
福利厚生は導入したら終わりではなく、従業員に利用されなければ無駄な管理コストがかかります。
最近では福利厚生の管理・運営の業務を代行する専門業者が増えており、自社の負担が大きい場合は検討しましょう。
福利厚生を導入するための方法
福利厚生には次の2つの導入方法があります。
- 自社で企画・運用する
- 福利厚生代行サービスに委託する
多くの従業員の満足度を高めるためには、複数の福利厚生を導入することが必要です。
すべてを自社で用意するためには、膨大な費用と人件費・手間がかかるため「自社で運用するもの」と「代行サービスに委託するもの」に分けることをおすすめします。
従業員の満足度が高い福利厚生人気ランキング3選
ここでは従業員の満足度が高い福利厚生を3つ紹介します。
- 住宅手当・家賃補助
- ヘルスケアサポート
- ジム・フィットネス
それぞれ詳しく解説します。
住宅手当・家賃補助
住宅手当や家賃補助は従業員の家賃やローンの一部を補助する制度で、予算の確保が課題になりますが従業員の年齢・性別を問わず人気です。
経団連の「第64回 福利厚生費調査結果報告」によると、法定外福利費のうち住宅関連の項目が約半分を占めています。
業界や職種に限らずどの会社でも重要視されている福利厚生になり、会社が物件を購入・契約して従業員に社宅や独身寮として貸し出す「社宅制度」を取り入れている会社もあります。
ヘルスケアサポート
ヘルスケアサポートとは従業員の健康維持のための支援全般のことです。
定期的に行われる健康診断に加えて、従業員の健康やその家族の健康をサポートするための人間ドックや、診療、入院にかかる費用を援助してくれます。
ヘルスケアに関わる福利厚生は、企業と従業員双方の健康志向が上昇してきたことが背景にあり、多くの企業で取り入れられています。
また、社員食堂の導入が難しい中小企業に向けた「置き型社食サービス」も人気が高く、従業員に健康的な惣菜を提供できるのがメリットです。
ジム・フィットネス
以前は従業員の健康管理は自己責任と考えられていましたが、現在は福利厚生の一環として、スポーツなどで体を動かすことを推奨する取り組みが増えています。
健康的な生活を送るためにはスポーツなどの運動習慣を身につけることが大切で、1回30分以上のスポーツや週2回以上の運動を実施し、1年以上継続することが必要です。
一般的にはジムやフィットネスに通うケースが多いですが、会議室や休憩室などのスペースを使用し、一流インストラクターから様々なスポーツプログラムの指導を受けられる福利厚生もあります。
まとめ:福利厚生で従業員満足度と企業の業績を向上させましょう
従業員全体の満足度を上げるためには、さまざまな福利厚生の導入が必要です。
従業員の満足度が高い福利厚生制度を導入できれば、モチベーションが上がり生産性も向上するでしょう。
瀬戸内ローズフィールドでは福利厚生制度を通じて、理学療法士が専門的な身体機能評価を実施し、パーソナライズされた運動プログラムを提供しています。
一般的なフィットネスジムとは違い、「専門的な技術と知識」「けがの予防」「リハビリのサポート」を徹底しています。
フィットネス関連の福利厚生を検討されている経営者の方は、ぜひ瀬戸内ローズフィールドにご相談ください。
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