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健康経営で生産性は本当に向上する?

健康経営に取り組み、従業員の健康と満足度を向上させたいと考えていても、それが本当に企業の生産性向上につながるのか疑問に思う方もいるでしょう。

この記事では、健康経営で本当に生産性は向上するのかについて解説します。企業の生産性に与えるさまざまな影響や、データから健康経営が生産性向上にどう寄与するのかが理解できます。

健康経営を通じて、従業員の健康と企業の生産性向上を実現させましょう。

健康経営の定義と重要性

健康経営はこれからの企業を取り巻く環境において重要な経営手法です。健康経営の基本と重要性を理解し、実践につなげましょう。

健康経営とは

健康経営は企業が従業員の健康保持や増進を経営課題とし、マネジメントする取り組みです。

企業の生産性と従業員の健康は密接に関連しています。健康な従業員は仕事に対するモチベーションが高く、パフォーマンスを発揮しやすいため、仕事の効率も上がるでしょう。従業員の仕事の効率化は企業の生産性向上につながります。

健康経営は企業と従業員の双方にとって価値があり、生産性を向上させるための重要な取り組みです。

健康経営の重要性

医療費の増加による保険料の上昇や、人口減少による労働力の低下などの社会環境の変化により、企業にとって健康経営は重要です。

企業負担の増加や生産性の低下を防ぐためには、健康管理を個人に委ねるのではなく、企業が主体的かつ積極的に関与する仕組みが必要です。

国も健康経営優良法人認定制度を推進し、優良な健康経営に取り組む法人を見える化しています。

健康経営に取り組む企業は増加傾向で、2021年に健康経営度調査に回答した大規模法人は2,869件、中小規模法人部門は12,849件と過去最多でした。

健康経営への取り組みは、社会的な評価を受けるとともに、企業の生産性を向上させる重要な戦略です。

生産性に与える具体的影響

生産性に影響を与える次の4つについて解説します。

生産性に影響を与える4つ

  • 病気休業の減少
  • 集中力とモチベーションの向上
  • 職場雰囲気の向上
  • 企業価値の向上

それぞれがどのように生産性向上に影響するのかを理解すれば、健康経営で取り組むべきことがみえてくるでしょう。

病気休業の減少

健康経営の取り組みにより従業員の健康状態が向上すれば、病気休業が減少し、生産性が向上します。

健康経営は従業員の健康維持や増進が目的です。健康のための取り組みを続ければ、身体機能や健康状態の向上が望めます。結果として、欠勤や早退、休職などの防止にもなり、職場の生産性向上にもつながるでしょう。

集中力とモチベーションの向上

健康経営は従業員の集中力とモチベーションを向上させ、生産性を高めます。労働環境を整備すれば集中力やモチベーションが上がり、満足度も向上します。

たとえば、腰痛を抱える従業員のためにスタンディングデスクを導入した企業では、椅子に座って仕事をしていた以前より集中力が高まるでしょう。

従業員の集中力やモチベーションの向上は、健康経営による効果の一つであり、企業の生産性向上にも貢献します。

職場雰囲気の向上

健康経営への取り組みは、職場の雰囲気を良好にし、チームワークが向上します。

たとえば、健康経営における福利厚生として食事やドリンクなどを導入する企業では、休憩中に職場の人と雑談する機会が生まれ、職場の雰囲気が良くなるでしょう。

職場の雰囲気は生産性やモチベーション、企業に対する満足度に大きく影響します。良好な職場環境は生産性に影響を与えるため、健康経営で取り組むべき課題の一つです。

企業価値の向上

健康経営は企業の価値を向上させ、労働力の確保にも寄与します。

健康経営への取り組みを情報発信すれば、企業イメージが向上し、認知度が広がります。認知度の向上は、就活生の増加や内定後の辞退率減少に影響し、優秀な人材の確保にもつながるでしょう。

労働力の確保は生産性にも影響を与えます。健康経営で従業員の健康を重視しているとリクルート市場や社会にアピールし、企業価値の向上を図ることが重要です。

健康経営が生産性向上につながる事例

健康経営の効果が生産性にどのようにつながるのか、次の4つをデータとともに解説します。

健康経営が与える生産性の効果

  • 心身の不調がもたらす損失コスト
  • エンゲージメントが高いと生産性も向上
  • 職場環境向上はロイヤリティ向上や健康にも好影響
  • 離職率の低下による人材の定着化

健康経営と生産性の関係が分かれば、健康経営の実践に役立つでしょう。

心身の不調がもたらす損失コスト

健康経営により心身の不調が解消されれば、企業の損失が削減され、生産性向上につながります。心身の不調は、病欠や労働生産性の低下を引き起こし、企業にとって大きな損失です。

心身の不調は次の2つに分けられます。

  • アブセンティーイズム
  • プレゼンティーイズム

アブセンティーイズムとは、病欠や病気休業の状態を指します。プレゼンティーイズムはなんらかの体調不良を抱えながらも出勤し、業務遂行能力が低下している状態です。

下の図は経済産業省の「企業の健康経営ガイドブック」に掲載されている健康関連総コストの内訳です。プレゼンティーイズムは全体の77.9%を占め、アブセンティーイズムは4.4%でした。

プレゼンティーイズムは医療費の約5倍もの割合を占めており、多くのコストがかかっているとわかります。

健康経営により心身の不調を減らせば、健康関連のコスト削減に効果があり、生産性の向上につながるでしょう。

エンゲージメントが高いと生産性も向上

エンゲージメントとは、従業員の企業に対するポジティブな状態です。健康経営により従業員のエンゲージメントが高まると、生産性も向上します。

ニッセイ基礎研究所による「ワーク・エンゲージメントと生産性」によると、エンゲージメントが上がると生産性も上がるとわかりました。

下の図は2020年〜2022年の調査に参加した3,418人を対象に、生産性の変化を示したものです。全体では+ 0.67%と大きな変化はありませんが、ワーク・エンゲージメント得点が上昇した人は2.51%、高ストレスから改善した人は3.74%生産性が向上しています。

データから、エンゲージメントの上昇と生産性向上の関係がわかります。健康経営により従業員のエンゲージメントを高められれば、企業の生産性向上に寄与するでしょう。

職場環境向上はロイヤリティ向上や健康にも好影響

健康経営により職場環境が向上しコミュニケーションが増えれば、従業員のロイヤリティが高まり、健康状態にも良い影響を与えます。

ロイヤリティとは従業員が企業に対して抱く好意的な感情で、忠誠心や愛社精神などです。

日本大学大学院総合社会情報研究科の論文「日本における職場交流の形式についての一考察」によると、職場の交流が企業への愛着を高めるとされています。また、職場のコミュニケーションにはメンタルの不調を防ぐ効果もあると報告されています。

健康経営の取り組みの一環としてイベントを開催し、従業員同士のコミュニケーションが増えると、職場に活気が生まれるでしょう。活気ある職場では、従業員のロイヤリティと健康が促進され、生産性向上につながります。

離職率の低下による人材の定着化

健康経営によって従業員の健康と満足度が高まると、離職率が低下し、人材の定着化が進みます。

経済産業省の「健康経営の推進について」に掲載されているデータによると、健康経営の取り組みを導入した企業では離職率が低下しています。離職率の全国平均10.7%に対し、健康経営に取り組んでいる企業の平均離職率は5%と、全国平均の約半分でした。健康経営への取り組みにより、人材の定着化が進んでいるとわかります。

人口減少による労働力の確保が必要とされる今、離職率を低下させるための取り組みは重要です。従業員の満足度を向上させる取り組みを導入して人材の定着化を図り、企業の生産性向上につなげましょう。

まとめ:健康経営は生産性向上につながる

健康経営は従業員の心身の健康を重視し、企業の生産性向上につながる価値ある経営手法です。健康経営が生産性にどのように影響するのか、次の4つについて解説しました。

生産性に影響を与える4つ

  • 病気休業の減少
  • 集中力とモチベーションの向上
  • 職場雰囲気の向上
  • 企業価値の向上

出勤しても体調不良で本来のパフォーマンスが発揮できない状態や病欠の場合の損失コストは大きいため、従業員の健康維持・増進への取り組みが必要です。

また、従業員のエンゲージメントや職場環境、労働力の確保が生産性に関係することもデータからわかりました。

健康経営による効果は多岐に渡り、その多くが企業の生産性向上につながります。健康経営により生産性向上を目指し、持続可能な健康経営戦略を構築しましょう。

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この記事を書いたのは 野村 和正

この記事を書いたのは 野村 和正

野村の経歴と専門分野: 資格: - 理学療法士 - 介護支援専門員 - 両立支援コーディネーター - 体軸ダッシュトレーナー 経歴: - 私立英数学館高校卒業(13期生) - 平成医療専門学校(現 平成医療短期大学)卒業 - 平成16年に理学療法士国家資格取得後、超急性期・亜急性期・慢性期医療の各ステージでのリハビリテーションに従事した後、当社に参画。 専門分野: - 脳梗塞などの脳血管疾患リハビリ・骨折や腰痛などの運動器疾患リハビリを始めとしたリハビリテーション全般 - 姿勢や動作の評価・改善を通じた、腰痛・肩こりなどの予防と改善 - 各種就労内容における健康不調要因の評価・分析と改善案の提案(リスクの予見と回避の提案) 理学療法士実績: - 各種学会発表・座長・指定討論者など - 各種教育研修会講師 - 公益社団法人 日本理学療法士協会 協会指定管理者(上級)・理学療法士協会 地域包括ケア推進リーダー - 回復期リハビリテーション病棟協会 セラピストマネジャー(3期生) - 福山市 自立支援型地域ケア会議 助言者 - その他(コラム執筆・鞆の浦体操助言者) 従業員の健康意識向上のための活動: - 従業員の健康意識向上のための教育・啓発活動。 - これまでに多数の企業で職場施術サービスを提供。 - 従業員の身体的不調の評価・改善と、労働生産性の向上に貢献。 - 職場内の机や椅子、段差を始めとした職場環境の評価を行い、身体不調の原因となっている環境要因の「見える化」と改善案の提案。 野村は、医療分野での臨床経験20年以上の理学療法の専門知識・技術・経験と、企業における健康経営の実践経験を活かし、法人のお客様の健康づくりを力強くサポートします。理学療法士としての「評価・分析・施術」に対する責任感は人一倍強く持っており、効果とコミュニケーションを重視したサービス提供が強みです。

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